不倫で慰謝料を請求された! 相場は? 不利にならないためにすべきこと

2019年11月26日
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不倫で慰謝料を請求された! 相場は? 不利にならないためにすべきこと

さいたま市大宮近辺は、さいたま地方裁判所・さいたま家庭裁判所の管轄内です。あなたが、さいたま市内在住であれば、裁判手続きに関する書面は、さいたま地方裁判所・さいたま家庭裁判所から届くことが多いでしょう。

ある日突然、あなたの不貞行為に対して慰謝料を請求されたり、裁判所から書面が届いたとしたら、どうしますか?自分に非があると自覚している場合、請求内容をすべて受け入れなければいけないと思ってしまうかもしれません。しかしながら、多くの場合、交渉の余地はあるものです。

今回は、不貞相手の配偶者から慰謝料を請求された場合を想定し、対処法や交渉の可否、また金額の相場について大宮オフィスの弁護士が解説します。

1、不倫で慰謝料を請求された場合にやるべきことは?

  1. (1)誰から何が届いたのか確認する

    不倫慰謝料請求では、不貞相手の配偶者である相手方から直接連絡が来ることもあれば、相手方が依頼した弁護士などから書面が届くケースもあります。場合によっては、裁判所から訴状が届く事態も考えられます。

    もし相手方に弁護士がついていて、交渉や裁判に乗り出してきているのであれば、弁護士の職能と経験の差から、あなたにとって不利な条件で話がまとまってしまうかもしれません。この場合は、あなたも弁護士を依頼し、弁護士同士で交渉を進めてもらうことをおすすめします。

  2. (2)事実関係を確認する

    書面に書かれた内容が事実に反している場合もあります。記載されている内容が本当に正しいのか、書面を隅々まで確認しましょう。

  3. (3)請求内容を確認する

    相手方が何を請求しているのかを確認しましょう。
    お金を取れるだけ取りたいというケースもあれば、謝罪や不倫関係の解消を第一に求めるケースもあります。
    相手方の求めていることの優先順位を理解し、できるだけそれに沿うように交渉することで、早期解決を目指せるかもしれません。

2、交渉することはできる?

相手方から請求を受けた後でも、金額や支払方法など、交渉できる余地があることも多いです。時効が成立している、不貞相手が既婚者だと知る由もなかった、そもそも不貞関係をもっていない(相手方の誤解である)など、事情によっては、請求を断る方向で交渉をする場合もあります。

慰謝料の金額は、精神的苦痛という客観的に測れないものに基づいていますが、判例による大まかな相場はあります。不貞慰謝料請求事件では、相手方が感情のまま多額の慰謝料を要求してくるケースも少なくありません。しかし、弁護士であれば、過去の判例や事実関係から妥当性を判断し、交渉することができるでしょう。

支払期限についても、支払う意思はあるが分割を希望する、期限自体を延ばすなどの交渉を行うことが考えられます。交渉の中で双方の妥結点を探っていきますが、それには、過去の事案や事実関係、証拠など、さまざまな要素を考慮しなければなりません。
弁護士に交渉の代理を依頼すれば、これらの作業を代行してもらえます。仕事や日常生活に支障をきたさずに手続きを進めていけるのは、弁護士に依頼するメリットのひとつです。

3、不倫で慰謝料を請求された場合の金額相場は?

慰謝料の金額は、原則として、双方の合意があればどんな金額でも妥結可能です。

裁判で認められている慰謝料であっても、10万円~500万円とその事案により大きな幅があります。事実関係などに応じて左右されるのです。

たとえば、慰謝料額に影響する事実として、以下のようなものが挙げられます。

●あなたとの不倫によって、相手方が離婚に至った
不倫がきっかけで相手方夫婦が離婚に至った場合は、離婚しなかった場合より慰謝料が高額になりやすい傾向にあります。従前から夫婦関係が円満とは言い難い状態だった場合、程度に応じて慰謝料の増減が検討されることもあります。

●婚姻期間の長さ・不貞関係にあった期間の長さ
相手方夫婦の婚姻期間や、自分と不貞相手の不貞行為の期間が長ければ長いほど、慰謝料が高くなる傾向があります。

●あなたから不倫関係を持ち掛けた
あなたが主動的役割を果たして不倫関係に至った場合は、慰謝料が高くなる傾向があります。また、不倫が相手方にばれた後も不倫をやめない場合などにも、慰謝料は高額になる傾向にあります。

●妊娠や出産・子どもの有無
不貞相手との間に子どもが生まれた場合、慰謝料は高額になる傾向にあります。相手方夫婦間に子どもがいる場合も、請求される慰謝料金額が高額になる傾向にあります。

双方が納得できる金額がすぐに決まれば、もちろん問題はありません。しかし、交渉が長引く場合、お互いの言い分や事情を照らし合わせながら先方とやり取りするのは骨が折れる作業です。もしかすると、途中で「相手方が納得すればそれでいい」と投げやりになってしまうかもしれません。

しかし、自身の気持ちも納得させるためには、できる限り交渉をした方がよいでしょう。弁護士は、相手方の感情にも寄り添いつつ、お互いが納得のいく内容となるよう、粘り強く交渉します。弁護士の知見を借りることも検討してみてください。

4、まとめ

仮に、自分に非があると思う部分があったとしても、「少しでも納得できる結果に落ち着かせたい」と思うことは、間違いではありません。慰謝料の支払い義務があるのかがわからないときや、交渉が難しい場合、請求内容について不明点がある場合は、一度弁護士に相談してみましょう。

ベリーベスト法律事務所 大宮オフィスでは、不倫慰謝料の交渉に対応した経験が豊富な弁護士が、双方が納得して次の一歩を踏み出せるようサポートします。お困りの方はぜひご相談ください。

  • この記事は公開日時点の法律をもとに執筆しています